個人開発の題材選定のコツ
投稿日: 2025年04月20日
個人開発で収益化を狙うとき、まず悩むのは「何を作ればいいのか」という題材選びです。
僕はこれまでに Web サービスを五つ個人で開発してきましたが、本当にお金を生み出せたのは最後に作った Instagram のチャット bot ツール だけでした。いまではほぼ放置で月20万円弱の収益を生んでくれています。振り返ると、成功につながった理由はただ一つ――ペルソナを自分自身にしたこと。この記事では、その体験をありのままに語りながら「題材選定のコツ」を整理します。
飲食店探しアプリ:収益ほぼゼロ
家庭教師マッチングサービス:収益ほぼゼロ
その他二件(小規模ツールなど):収益化できず
Instagram チャット bot:月20万円弱を自動で生むプロダクトに成長
僕は日ごろ Instagram でプログラミング初学者向けの情報を発信していて、フォロワー向けにプレゼント企画をやることも多いんです。そうすると DM が一気に増えるので、自動返信の仕組み がどうしても欲しくなります。
世の中には DM 自動返信の SaaS がいくつかあって、当初はそれらを利用していました。ただ、一番安いプランでも月2万円。しかも UI がやたら複雑で、「開発した人は Instagram 運用を実際にはやってないんだろうな…」と感じる仕様が散見されました。とはいえ DM 自動化は強力なので、やむをえず高い料金を払い続ける日々。
あるときふと「これ、自分で作れないかな?」と調べ始めました。Instagram 公式 API を当たってみると、エンジニアである僕なら 技術的には十分開発可能 だと判明。そこで「まずは自分用ツール」と割り切って開発をスタートしました。
機能を盛り込みすぎると完成が遠のくので、自分が毎日使ううえで絶対に必要な最小構成 に絞りました。UI も「インスタ運用者ならこう配置されていたほうが直感的だよね」という視点で組み直し、動くたびに自分で試して即改善。
開発を進めるにつれて、「これ、以前に月2万円で使っていたツールより明らかに使いやすいぞ」と感じるレベルになってきました。
そこで初めて商品化を考え、誰でも登録できる仕組みと料金プランを実装。価格は月額4,000円――競合の最安値の五分の一です。
固定費はサーバー代の6,000円/月
開発も運用も自分一人なので人件費ゼロ
つまり2人が有料契約してくれれば黒字になります。リリース後は「同じ機能なのに何でこんなに安いの?」と利用者が驚いてくれ、その口コミがじわじわ拡散。気付けば毎月20万円規模の不労所得に育ちました。
リサーチ不要
毎日の生活がそのままデータソースになる。
モチベーションが落ちない
「自分が欲しいもの」を作るので開発が楽しい。
UI/UX が自動で磨かれる
使いづらいところに即気付いて即修正できる。
価格競争に強い
エンジニア本人が作るため人件費が発生せず、低価格で提供できる。
日常を棚卸し
一日の行動や作業・趣味を全部書き出し、イラッとする瞬間や面倒な手順を洗いざらいピックアップする。
高頻度 × 不便度で優先順位付け
毎日発生してストレス度が大きい課題を上位に置く。
既存ツールの穴を調査
価格、UX、機能の過不足を比べ、自分が勝てる切り口を探す。
自分専用 MVP を作る
世に出すのは後。まずは「自分が無意識に使い続けているか」で評価し、自然と毎日手に取るレベルまで磨き込む。
ペルソナを自分に設定 すると課題がブレず、改善スピードも最速