9/18 座談会アーカイブ

9/18 座談会アーカイブ

投稿日: 2025年09月18日

Tips
要約
  • 座談会では題材選定からポートフォリオの設計まで多くの実践的なコツが共有され、特に題材の重要性が強調された。
  • 継続的な成果を得るためには、外部締切やコミュニティの活用が効果的であり、進捗を小分けにして管理することが勧められた。
  • AI時代のポートフォリオは、単に作るだけでなく、問題解決の過程やユーザーのフィードバックを強調することが求められる。
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9/18に実施した座談会のアーカイブ記事です。
AI要約なので一部「こんなこと話したっけ?」もありますが笑
良い話をたくさん聞けたので、参考にどうぞ。

今回のトークでは、「題材選定」を起点に、モチベーションの設計締切の置き方コミュニティの使い方AI時代に評価されるポートフォリオの作り方まで、実践的なコツがたくさん出ました。


なぜ“題材選定”が9割なのか

題材が刺さると、モチベーション設計が不要になる

  • 自分が使いたい/使っている人が目の前にいるテーマは、完成まで引っ張ってくれる原動力になります。

  • 「転職用ポートフォリオ」だけを目的にすると、“作って終わり”の弱い作品になりがち。ユーザーを付ける前提で題材を選ぶと、設計・実装・改善の全てが締まります。

題材の見つけ方:5つの入り口

  1. 日常の不満を棚卸し

    • 1日の行動を時系列に書き出し、「めんどくさい/ストレス」を★でマーク。

  2. アナログ→デジタル化

    • 紙の案内、手打ちの転記、LINEでの共有…**“手でやってること”**は金鉱脈。

  3. 有料ツールの“部分コピー”戦略

    • 毎月課金しているSaaSを洗い出し、自分用に最小部分だけ再現

    • 企業の総合機能=個人にとっては過剰。1/5機能 × 1/5価格でも刺さる。

  4. 所属コミュニティの課題

    • ペルソナとフィードバックが最初からある。信用を前提にした最初の顧客を得やすい。

  5. 締切が存在する現場

    • 「10月頭に新コースを出すから、それまでにツールが必要」など、外部締切が最強の推進力。


“題材発掘チェックリスト” (そのまま使える表)

観点 質問 メモ例 自分ゴト 自分が毎週/毎日やってる面倒は? 園の紙配布→カレンダー転記/月末の集計 既存代替 既存アプリの“不満”は? 通知が弱い/権限設定が面倒 コミュニティ 近くの人が困ってることは? スクール運営者の告知・進捗管理 有料代替 今課金してるSaaSの“1機能”で十分? 予約受付の一部だけ 締切 いつまでに成果が必要?誰が待ってる? 10/1ローンチ、初回10ユーザー


習慣化より“仕組み化”:継続をデザインする

継続の入口を軽くするミクロ戦略

  • 5分起動ルール:IDEを開く、テスト1本書く、PRの説明文だけ書く等、5分で終わる入口を毎日作る。

  • “明日一手”を残して寝る:エラー1つを直前で放置。翌日の起動摩擦がゼロになる。

スタイル別:継続戦略マップ

タイプ 強み 危険 具体策 毎日少量型 慣性が維持しやすい 成果を感じにくい 朝イチ5分 → 30分に自然拡張 週末集中型 まとまった進捗 予定崩れで2週間空く 平日5分の“つなぎ”で記憶を保つ 追い込み型 爆発力 燃え尽き 外部締切+最小スコープを宣言 コミュニティ型 孤独感が薄い 依存/受け身化 もくもく会+週1発表で能動に


外部締切と“宣言”の効用

公開コミットメントは最強のモチベータ

  • 「百日後にリリース」など、日時と成果物を具体化して発信。

  • 初回はMVPの定義を極小に。使える1ユースケースに絞る。

スモールリリース → 改善ループ

  1. 身近なユーザー1〜3名に先出し

  2. 使ってもらい、不満を即吸い上げ

  3. 1週間スプリントで改善→また使ってもらう


“詰まったらどう解くか”の原則(次回予告の先取り)

まず“問い”を分解する

  • 症状(What)と再現手順(How)を最短で言語化。

  • 最小再現コードを先に作る。巨大なリポジトリで悩まない。

AIと検索の合わせ技

  • AIには前提(環境/バージョン)+最小再現を渡す。

  • Web検索は英文でエラーメッセージ完全一致→Issue/PR/Release Noteを一次情報で追う。

  • 分からなかったらすぐ人に聞く(面談/もくもく会)。放置しない。


AI時代の“刺さるポートフォリオ”設計

“作れました”だけでは評価されない

今は「作れるのは前提」。見られているのは:

  • 題材の解像度(なぜそれを作るのか/誰の何をどれだけ解決したか)

  • 橋渡し力(ビジネス要件→技術仕様→実装の翻訳力)

  • ユーザー獲得(実ユーザーの存在、フィードバック循環、改善ログ)

  • セキュリティ/運用意識(最低限の認証・権限・監査)

READMEテンプレ(H3)

1. 背景と課題

  • どんな場面で誰が困っていたか。数値や具体例で。

2. 解決アプローチ

  • なぜこの設計にしたか(トレードオフを明示)。

3. MVPとロードマップ

  • 今の出来ること次の2週間でやることやらないこと

4. 実運用と結果

  • 初期ユーザー数/利用頻度/NPSや定性コメント。

5. セキュリティ・権限

  • 認証方式/最小権限/ログ設計(ざっくりでもOK)。


フィードバックを“燃料”に変える

もらい方のコツ

  • いま困っている上位3つを教えてください」と具体的に聞く

  • カレンダーで隔週15分の定期ヒアリングを取り、前回→今回の差分だけを確認。

  • 褒めも厳しめもIssue化して次スプリントに反映。


メンタル設計:やめる自由と、続ける理由

  • やる理由が消えたら、やめても良い。無理に続けると折れる。

  • ただし、“なぜ始めたか”のメモは常に見返す。理由が残っているならもう一踏ん張り。

  • 30代以降は**“課題発見力”という武器**が強い。経験と知恵はAIに置換されにくい資産。


今日から使える“5点セット”

(1)題材発掘トリガー(H3)

  • 1日の行動ログ

  • 有料ツールのリストアップ

  • コミュニティの困りごと聞き取り

  • 紙・転記の現場観察

  • 外部締切の掘り起こし

(2)MVP定義メモ

  • ペルソナ1人ユースケース1つ操作3ステップ以内

(3)5分起動チェック

  • IDEを開く、テスト1本、バグ1つ、README更新1段落——どれか1つでOK

(4)公開コミットメント

  • ○/○ リリース:機能A/B。ユーザXが使う」まで書いてSNS/コミュニティに投稿

(5)サイクル

  • 使ってもらう → 3つ不満 → 1週間改善 → また使ってもらう(計測は軽く、回数を重く


よくある“躓き”と対策(早見表)

躓き 兆候 対策 題材が定まらない 作業時間=情報収集 不満棚卸し30分5件プロトタイピング 進捗が止まる 2週間触れてない 5分再開“明日一手”仕込み 孤独で折れる 相談先がない もくもく会参加+週1LTで露出を増やす 完璧主義 仕様が膨張 MVP宣言&“やらないリスト”更新 評価されない 「作りました」で終わる ユーザー獲得・改善ログをREADMEの先頭へ


まとめ

  • 題材選定が9割。自分ゴト×ユーザー×締切の三点セットを握る。

  • 継続は“習慣”より“仕組み”。5分起動・明日一手・外部締切・コミュニティを併用。

  • AI時代のポートフォリオは“橋渡し力”。背景→解決→運用→セキュリティまで言語化する。

  • やめる自由も設計する。理由があるならもう一歩、なくなったら方向転換。


次回予告:詰まった時の“解き方”大全

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