タイマー付きフォームで学習を習慣化するUX設計

タイマー付きフォームで学習を習慣化するUX設計

投稿日: 2025年05月11日

学習振り返り
Tips
要約
  • 学習アプリ「Lernova」では、習慣化を支援するために「タイマー付きフォーム」を実装した。
  • このフォームは、シンプルな操作とタイマーによる時間の可視化を提供し、学習を促進する仕組みを整えた。
  • 習慣化を目指すプロダクトには、行動を支援する工夫を加えることで、継続率が向上することが示唆された。

オリジナルアプリである学習アプリ「Lernova」の開発を通じて、ユーザーの学習習慣をサポートするUX設計として「タイマー付きフォーム」を実装しました。

この記事では、実装に込めた設計意図や技術的な工夫を紹介したいと思います。

🎯 なぜ「タイマー付きフォーム」なのか?

多くの学習記録アプリでは「何を学んだか」を入力することが主ですが、本当に習慣化したいのは「学んだという事実を記録する行動」です。

そこで私は、以下のUXを目指しました。

  • 学習を「量」より「時間」で意識してもらう

  • 「始める」「終わる」という明確な行動で記録を促す

  • 時間の記録が積み重なることで達成感を得られる


🛠 タイマー付きフォームの設計ポイント

1. ワンクリックで記録を始める・止める

<Button onClick={handleStart}>スタート</Button> <Button onClick={handleStop}>ストップ</Button>

ユーザーはフォームに必要最低限の情報を入力したら、あとはボタンを押すだけ。操作のシンプルさが継続の鍵です。

タイマー付きフォームで学習を習慣化するUX設計|ShiftBブログ

2. ページ遷移ガードで誤操作を防止

Reactアプリでは、<Link>コンポーネントを使うと即時遷移してしまうため、タイマー中の警告を出しても防げません。

そこで、独自の GuardedLink コンポーネントを実装し、タイマー実行中は「本当に移動しますか?」と確認→OK時のみ router.push() 実行というフローにしました。

3. タイマー情報は localStorage で管理

localStorage.setItem("learning_start_time", now.toISOString());
  • ページをリロードしても学習状態を保持

  • 開始時刻の整合性もチェックし、不正なデータは初回マウントでクリーンアップ


💡 UXで工夫したポイント

  • 学習中はタイマーで時間の可視化

  • 停止後は「〇時間記録されました」と即時フィードバック

  • 直近の学習履歴を表示し、**「続けてる感」**を演出

これにより、ユーザーは「次も記録したい」という気持ちを自然と持てるようにと考えました。


🧩 実装上の課題と対策

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📌 まとめ

「タイマー付きフォーム」というシンプルな仕組みですが、習慣化を支援するUXとして非常に効果的でした。

記録を習慣づけたいプロダクトを開発する際には、ただの入力フォームではなく、行動を支援する仕掛けを加えてみると継続率が大きく変わります。

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さかした
おじさんでも学べる!をモットーに。 以前はRuby(3年)、今は React / Next.js を中心に、学習中。
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