URIとは?基本の構成を知ろう

URIとは?基本の構成を知ろう

投稿日: 2025年06月19日

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要約
  • URI(統一リソース識別子)は、WEB上のリソースを一意に識別するためのIDであり、その仕様はRFC 3986で定義されています。
  • 基本要素としてURIスキーム、ホスト名、パスがあり、これらを組み合わせることでリソースにアクセスできる仕組みが形成されています。
  • 今後の記事では、さらに高度な構成要素であるユーザー情報やクエリパラメータ、フラグメントについても解説します。
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はじめに

普段の業務でURIの設計や実装をWEBアプリケーションフレームワークを活用する人が多いと思います。
けど、任せっきりもいいですが、URIの仕様を理解することは、使いやすいWEBサービスとWEB APIへの第一歩となります。
本記事では、WEBの中核となる技術、URIの仕様について見ていきましょう!!

内容が長くなるので、URIの構成については何回か分けて投稿します!

URIの重要性

URIは、Uniform Resource Identifierの略です。
直訳すると、「統一リソース識別子」です。
つまりURIとは「リソースを統一的に識別するID」という意味となります。
統一的とは、同じルールに従っていることで、識別子とはあるものを他のものと区別して指し示すための名前/IDとなります。
URIを使うことで、WEB上に存在するすべてのリソースを一意で示せます。
つまりURIさえあれば、すべてのリソースに簡単にアクセスができるます。
この重要な特徴を実現するための秘密は、URI構文にあるのです。

URIの構文(簡単なURIの例)

Web上のリソースを一意に特定するために使われるURIは、一定の構文ルールに従って構成されています
この構文は、「RFC 3986」という標準仕様で定義されています。

ここでは、まず基本的なURIの構成を、以下のシンプルな例をもとに見ていきましょう。

簡単なURIの例

 http://blog.example.jp/entries/1

このURIを構成するパーツは、以下の通りとなります。

URIはURIスキームで始まります。
URIスキームは、そのURIが利用するプロトコルを示すのが一般的です。
この例の場合はリソースにHTTPでアクセスできることを示します。
URIスキームの後ろに続く部分は、[://]で区切られます。

次にホスト名が出現します。
ホスト名は、DNS(Domain Name System)で名前が解決できるドメイン名かIPアドレスで、インターネット上で必ず一意になります。

ホスト名のあとには階層を表すパスが続きます。
パスは、そのホストの中でリソースを一意に指し示します。
このように、インターネットで必ず一意になるホスト名の仕組みと、ホスト内で必ず一意になる階層的なパスを組み合わせることで、あるリソースのURIが世界中の他のリソースのURIと絶対に重複しないようになっています。

おわり

今回は、URIの基本構成である「スキーム」「ホスト」「パス」について解説しました。
URIが一意にリソースを指し示せる仕組みが少しでもイメージできたのではないでしょうか?
次回は、ユーザー情報やクエリパラメータ、フラグメントなど、さらに高度なURIの構成要素について詳しく見ていきましょう!

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