【React 初心者向け】データ取得がもっと分かりやすくなる。TanStack Query の紹介
公開: 2025年12月02日
こんにちは。
今回はスクールの受講生・卒業生の方向けに、React や Next.js を使った開発の中で「知っておくと便利なライブラリ」をご紹介します。
その名は TanStack Query(旧 React Query)。
いまの段階で必ず覚えなければいけない、というものではありませんが、知っておくと中級以降の学習がとてもスムーズになります。
「まずは名前だけ知っておく」くらいの気持ちで読み進めてもらえれば十分です。
TanStack Query は、サーバーから取得するデータ(サーバー状態)を扱いやすくしてくれるライブラリです。
React を学んでいくなかで、
API からデータを取得したい
ローディングを表示したい
エラーを画面に出したい
再取得の仕組みを作りたい
こうしたポイントが必ず出てきます。
最初は useEffect と fetch を組み合わせて実装できますが、アプリが少し複雑になるとコードの管理が大変になってきます。
そこで、次のステップとして TanStack Query を知っておくと、より分かりやすく整理しながら開発できます。
TanStack Query の useQuery を使うと、データ、ローディング状態、エラー状態をまとめて扱えます。
必要な情報が整った状態で返ってくるので、自分で state をいくつも作る必要がありません。
useEffect だと「もう一度データを取りに行く処理」を実装するのが少し大変ですが、TanStack Query なら refetch という関数を呼ぶだけです。
一度取得したデータを一定時間「最新のもの」として扱うことで、画面を戻ったときに即表示されたり、無駄なリクエストを減らしたりできます。
初心者でも「動きが速くなる」と実感しやすいポイントです。
useEffect の中にローディング処理、エラー処理、fetch、cleanup…と複数の処理を書くと読みづらくなりますが、TanStack Query では役割が整理されて扱いやすくなります。
まずは useEffect を理解するのが最優先です。
その上で、次のように使い分けると良いイメージです。
画面がシンプル → useEffect で十分
API を何度も呼ぶ → TanStack Query が便利
キャッシュが欲しい → TanStack Query が向いている
どちらか一方だけを使うというより、「必要に応じて使い分ける」という考え方が大切です。
まずは useEffect + fetch を理解する
データ取得の流れがわかる
「そろそろ整理したいな」と感じたら TanStack Query を試してみる
useQuery → useMutation → キャッシュ更新の順で学ぶ
余裕があれば無限スクロールなどにも挑戦する
この流れで学ぶと無理なく習得できます。
以下の記事は、今回の内容と相性がよく、さらに理解が深まります。
Next.js × TanStack Query 入門(あなたの Qiita 記事):
https://qiita.com/kz2021019/items/b9513e0a6ce5977eabe0
TanStack Query の基礎を学べる記事
https://qiita.com/tomawork/items/3c5c5d839b5ac5430af4
React 初心者でも読みやすい解説記事
https://qiita.com/A-Yuki28/items/1224e19c86bbcd4d4890
TanStack Query は、React で学習を進めていくときに「知っておくと便利な選択肢」です。
必ずしも最初に覚える必要はありませんが、使いどころを知っておくと、学習後半や実務に進んだときにとても役立ちます。
興味を持てたら、まずは useQuery から少し触ってみてください。
