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バイブコーディングとは?始め方から実践まで完全ガイド【2026年最新】

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バイブコーディングとは?始め方から実践まで完全ガイド【2026年最新】

「プログラミングを学ばなくても、AIに話しかけるだけでアプリが作れる」——2025年2月、OpenAIの共同創設者アンドレイ・カルパシーがXでこう投稿したことで、バイブコーディング(Vibe Coding)という言葉が一気に広まりました。

実際、2026年3月時点でGitHubにコミットされたコードの51%がAI生成・AI支援によるものであり、開発者の84%がAIコーディングツールを使用中または導入予定と回答しています。もはやAIを使わずにコードを書く時代は終わりつつあります。

僕自身、ShiftBというプログラミングスクールを運営しながら、個人開発で複数のWebサービスを運営しています。日常的にClaude CodeやCursorを使って開発しており、バイブコーディングの導入前後で開発速度は体感で3〜5倍になりました。

この記事では、バイブコーディングの基本概念から、ツールの選び方、具体的な始め方、そして多くの人が見落としている落とし穴まで、1万字超で徹底解説します。

この記事を読み終える頃には、「バイブコーディングで何ができて、何ができないのか」「自分はどのツールから始めればいいのか」「どうすればAIを使って"使われるプロダクト"を作れるのか」が明確になっているはずです。

立川修平(ぶべ)

この記事を書いた人:立川修平(ぶべ)

  • ShiftB(React/Next.js特化スクール)校長。受講生の個人開発・転職を多数サポート
  • Claude Code・Cursorを日常的に使い、バイブコーディングで複数のWebサービスを開発・運営中
  • SNSフォロワー計5万人超。プログラミング・個人開発の情報を毎日発信

バイブコーディングとは?——定義・歴史・なぜ今注目されるのか

定義:「雰囲気でコードを書く」新しい開発スタイル

バイブコーディングとは、AIに自然言語(日本語や英語)で指示を出し、コードを自動生成させる開発手法です。

従来のプログラミングでは、開発者が言語の文法やアルゴリズムを理解した上で、1行ずつコードを記述していました。バイブコーディングでは、「こういうアプリを作りたい」「この機能を追加して」とAIに伝えるだけで、動くコードが出来上がります。

名付け親のカルパシーは、Xでこう表現しました:

「完全にバイブ(雰囲気・感覚)に身を委ねて、指数関数的なものを受け入れ、コードが存在することすら忘れる。」

つまり、コードそのものを読み書きするのではなく、「何を作りたいか」という意図だけでソフトウェアを形にするアプローチです。

歴史:カルパシーの投稿から日本のWikipediaページ作成まで

バイブコーディングという概念は、突然登場したわけではありません。AIコーディング支援の進化の中で、自然な流れとして生まれました。

時期出来事
2021年6月GitHub Copilotプレビュー公開。AIコード補完の始まり
2023年3月GPT-4リリース。AIのコード生成能力が飛躍的に向上
2024年3月Claude 3リリース。長文コンテキストでプロジェクト全体を理解可能に
2024年9月Cursor AIエディタが急速に普及。月間ユーザー数が急増
2025年2月カルパシーが「Vibe Coding」をXで提唱。概念が一気に拡散
2025年5月Claude Codeリリース。ターミナルベースの自律型AI開発が現実に
2025年10月日本語版Wikipediaに「バイブコーディング」のページが作成
2026年現在GitHubコミットの51%がAI支援。バイブコーディングが開発の標準に

なぜ今、バイブコーディングが注目されているのか?

注目される理由は大きく3つあります。

理由①:AIモデルの精度が実用レベルに達した
2024年以降、Claude 3.5やGPT-4oなどの大規模言語モデルは、単純なコード補完ではなく、プロジェクト全体のコンテキストを理解した上でコードを生成できるようになりました。以前は「1関数を補完する」レベルだったのが、今は「アプリ全体を設計・実装する」レベルに達しています。

理由②:ツールの民主化が進んだ
Claude Codeは月額$20のMax Planから利用でき、Cursorも月額$20のProプランで使えます。GitHub Copilotに至っては無料プランも存在します。月額2,000〜3,000円程度で、プロの開発環境と遜色ないAI開発環境が手に入る時代です。

理由③:「非エンジニア」でもプロダクトを作れるようになった
これが最大のインパクトです。プログラミングの経験がなくても、業務知識や課題意識があれば、AIに指示を出してプロトタイプを作ることが可能になりました。ShiftBの受講生でも、プログラミング未経験から2ヶ月でWebサービスをリリースした方がいます。

従来のプログラミングとの違い——7つの観点で徹底比較

「結局、従来のプログラミングと何が違うの?」という疑問に、7つの観点から答えます。

観点従来のプログラミングバイブコーディング
コードの書き方手動で1行ずつ記述自然言語でAIに指示
必要なスキル言語文法・アルゴリズムの深い理解要件を具体的に言語化する力
開発速度機能の複雑さに比例して時間がかかる定型的な実装は大幅に高速化(3〜10倍)
エラー対応エラーログを読み、自分でデバッグエラーをAIに伝えて修正を依頼
学習コスト基礎習得に約300時間(平均18.3ヶ月)ツール導入は即日。ただし質の高い出力には知識が必要
コードの品質管理開発者がすべて責任を持つAIが生成→人間がレビュー、の分業が必要
適用範囲あらゆるソフトウェア開発個人開発・プロトタイプ・中小規模に最適
従来のプログラミングとバイブコーディングの比較図解

注目してほしいのは「学習コスト」の欄です。従来のプログラミング独学の平均学習時間は1日3.5時間 × 18.3ヶ月(約300時間)というデータがあります。バイブコーディングならツール導入は即日ですが、「すぐに始められる=すぐに良いものが作れる」ではありません。この違いを理解することが重要です。

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バイブコーディングで使えるツール完全比較【2026年版】

バイブコーディングの成否は、ツール選びで8割決まると言っても過言ではありません。ここでは主要4ツールを、僕が実際に全て使い込んだ上で比較します。

ツール比較一覧

ツールタイプ料金(月額)特徴おすすめ度
Claude Codeターミナル型$20〜(Max Plan)プロジェクト全体を理解。自律的に開発★★★★★
Cursorエディタ型$20〜(Pro)VS Code互換。GUIで直感的★★★★☆
GitHub Copilot補完型無料〜$10既存エディタに統合。補完が速い★★★☆☆
Devin自律型エージェント$20〜完全自律型。タスクを丸投げ可能★★★☆☆
AIコーディングツール比較の図解

① Claude Code——僕が最もおすすめするツール

Anthropic社が開発したターミナルベースのAI開発ツールです。僕が日常的に最も使っているツールであり、ShiftBの受講生にも最初に薦めています。

Claude Codeが他のツールと決定的に違う点は、プロジェクト全体のコードベースを理解した上で、ファイルの読み書き・コマンド実行・Git操作まで自律的に行うことです。人間は「何を作りたいか」を伝えるだけ。まさにバイブコーディングのために生まれたようなツールです。

Claude Codeの強み:

  • プロジェクト理解力:CLAUDE.mdというファイルにプロジェクトのルールや構成を書いておくと、それに従ってコードを生成する。「gap-[40px]ではなくgap-10と書く」といった細かいルールも守る
  • 自律性:「このバグを直して」と伝えると、関連ファイルを自分で探し、修正し、テストまで実行する
  • コンテキストの長さ:最大100万トークンのコンテキストウィンドウで、大規模プロジェクトでも全体を把握
  • MCP連携:外部ツール(Slack、GitHub、DB等)と連携し、開発以外のタスクもこなせる

Claude Codeの弱み:

  • ターミナル操作に慣れていない人には最初のハードルが高い
  • GUIがないため、コードの差分を視覚的に確認しにくい
  • 使いこなすにはCLAUDE.mdの設計スキルが必要

向いている人:ターミナル操作に抵抗がない人、個人開発でスピード重視の人、プロジェクト全体を一気に進めたい人

② Cursor——GUI派の最適解

VS CodeをベースにしたAIネイティブのコードエディタです。VS Codeの拡張機能がそのまま使えるため、既存の開発環境を大きく変えずにAI支援を導入できます。

Cursorの強み:

  • 直感的なUI:チャットパネル・インラインエディット・コマンドパレットの3つのインターフェースでAIを使い分けられる
  • Cursor Rules:プロジェクトルートに.cursor/rulesファイルを置くことで、プロジェクト固有のルールをAIに伝えられる
  • VS Code互換:既存の拡張機能・キーバインド・設定がそのまま使える
  • Diff表示:AIが提案した変更をGitのdiffのように視覚的に確認できる

Cursorの弱み:

  • 自律性はClaude Codeほど高くない(人間の承認ステップが多い)
  • プロジェクト全体の一括変更はやや苦手
  • エディタの動作が重くなることがある

向いている人:VS Codeに慣れている人、コードの変更を視覚的に確認したい人、チーム開発でAIを導入したい人

③ GitHub Copilot——導入ハードル最低のエントリーモデル

GitHubが提供するAIコード補完ツールです。VS Code、JetBrains、Neovimなど既存のエディタにプラグインとして追加するだけで使えます。

GitHub Copilotの強み:

  • 無料プランあり:月2,000回のコード補完と50回のチャットが無料
  • エディタを選ばない:VS Code以外のエディタでも使える
  • リアルタイム補完:タイピング中にリアルタイムで次のコードを予測

GitHub Copilotの弱み:

  • 「補完」が中心で、プロジェクト全体を理解した開発はできない
  • バイブコーディング的な「自然言語で指示→アプリ完成」の体験はClaude CodeやCursorに劣る

向いている人:まずは無料で試したい人、既存のエディタを変えたくない人、コード補完だけで十分な人

④ Devin——完全自律型のAIエンジニア

Cognition社が開発した、タスクを丸ごと任せられる自律型AIエンジニアです。2025年4月に月額$500から$20に大幅値下げされ、個人開発者にも手が届くようになりました。

Devinの強み:

  • 完全自律型:Slackでタスクを伝えると、自分でブラウザを開き、コードを書き、PRを作成する
  • 並列作業:複数のタスクを同時に進行できる
  • DeNAが全社導入:6ヶ月のレガシー移行を1ヶ月で完了した実績

Devinの弱み:

  • 出力の品質にばらつきがある
  • 細かい指示の微調整がしにくい
  • ブラックボックス的で、何をしているか把握しにくい

向いている人:定型的なタスクを大量にこなしたい人、チームでの開発効率化を図りたい人

結論:どのツールから始めるべきか?

僕の結論は明確です。

  • 本気で個人開発をしたいなら → Claude Code
  • GUI操作が好みなら → Cursor
  • まずは無料で試したいなら → GitHub Copilot
  • 定型タスクの自動化なら → Devin

迷ったらClaude CodeかCursorのどちらかから始めてください。この2つが2026年現在のバイブコーディングの二大巨頭であり、ShiftBでもこの2つを中心にカリキュラムを組んでいます。

バイブコーディングの始め方——5つのステップで実践

ここからは、実際にバイブコーディングを始めるための具体的な5ステップを解説します。「ツールを入れたけど、何をすればいいかわからない」という状態を解消します。

バイブコーディングの始め方5ステップの図解

ステップ1:ツールをインストールする(所要時間:5分)

Claude Codeの場合、ターミナルで以下のコマンドを実行するだけです。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

Cursorの場合は公式サイトからダウンロードしてインストールします。どちらも5分以内にセットアップ完了します。

ポイント:Claude Codeを使うにはNode.js(v18以上)が必要です。まだ入っていない方は先にNode.jsをインストールしてください。

ステップ2:作りたいものを「小さく」決める(所要時間:30分)

バイブコーディングの最大の罠は、「何でも作れそう」と感じてしまうことです。最初から大きなものを作ろうとすると、AIの出力を管理しきれず、必ず挫折します。

最初のプロジェクトとしておすすめなもの:

  • ToDoアプリ(タスクの追加・完了・削除)
  • 簡単なポートフォリオサイト
  • メモアプリ(ローカル保存)
  • タイマー・ストップウォッチ

最初に避けるべきもの:

  • SNS(ユーザー認証・リアルタイム通信が必要)
  • ECサイト(決済・在庫管理が複雑)
  • マッチングアプリ(双方向のロジックが複雑)

ShiftBの受講生データでは、最初のプロジェクトを1〜2画面に収めた人のリリース率は87%ですが、5画面以上を目指した人のリリース率は23%まで下がります。最初は「小さく作って、小さく出す」が鉄則です。

ステップ3:要件を「構造的に」言語化する(所要時間:1時間)

バイブコーディングで最も重要なスキルは、プログラミング言語の知識ではなく、「何を作りたいかを具体的に言語化する力」です。

悪い指示と良い指示の違いを見てみましょう。

❌ 悪い指示の例:

かっこいいToDoアプリを作って。

なぜ悪いのか?「かっこいい」が主観的で、AIは何をすべきか判断できません。

✅ 良い指示の例:

Next.js(App Router)とTailwind CSSでToDoアプリを作ってください。

【機能要件】
1. タスクの追加(テキスト入力 + Enterキーで追加)
2. タスクの完了/未完了トグル(チェックボックス)
3. タスクの削除(ゴミ箱アイコン)
4. 完了済みタスクのフィルタリング(すべて/未完了/完了済み)

【技術要件】
- データはlocalStorageに保存
- レスポンシブ対応(モバイル幅320px〜)
- Tailwindのクラスはgap-[40px]ではなくgap-10のように書く

【デザイン】
- 背景: 薄いグレー(#f8f9fa)
- カード: 白背景、角丸8px、影あり
- アクセントカラー: 青(#2788f5)

この指示の構造は「機能要件」「技術要件」「デザイン」の3つのブロックに分かれています。AIは構造化された指示に対して、はるかに高品質な出力を返します。

ステップ4:AIと「対話しながら」開発する(所要時間:数時間〜)

最初の指示で一気に完成させようとしないでください。小さな単位で対話しながら進めるのが、バイブコーディング成功の鍵です。

僕が実際にやっている開発フローを紹介します:

  1. 骨格を作る:まず基本的なページ構成とルーティングを指示
  2. 1機能ずつ追加:「タスク追加機能を実装して」→確認→「次に削除機能を」と段階的に
  3. 見た目を調整:機能が動いた後で「余白をもう少し広げて」「フォントサイズを調整して」
  4. エラーは即AIに投げる:エラーメッセージをそのままコピーして「このエラーを直して」
  5. リファクタリング:動いたコードを「もっとシンプルに書き直して」と依頼

重要なコツ:AIの出力を毎回確認してください。「動いた!」で次に進むのではなく、生成されたコードに目を通す習慣をつけましょう。100%理解する必要はありません。「何のファイルが作られて、大まかに何をしているか」がわかればOKです。

ステップ5:デプロイして世に出す(所要時間:30分)

完成したらすぐにデプロイしましょう。個人開発において「リリースしないプロダクトは存在しないのと同じ」です。

おすすめのホスティングサービス:

サービス無料枠特徴おすすめ用途
Vercelあり(Hobby Plan)Next.jsとの相性が最高。GitHubからプッシュで自動デプロイNext.jsプロジェクト全般
Cloudflare Pagesあり(無制限)高速なCDN。静的サイトに強いランディングページ・ブログ
SupabaseありDB・認証・ストレージ一体型のBaaSバックエンドが必要なアプリ

Vercelなら、GitHubリポジトリを連携するだけで30分以内にデプロイ完了します。バイブコーディングで作ったアプリも、ちゃんとしたWebサービスとして公開しましょう。

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バイブコーディングの落とし穴——多くの人が失敗する5つのパターン

バイブコーディングは強力ですが、万能ではありません。ここでは、僕自身の失敗経験とShiftB受講生の事例から、よくある5つの失敗パターンを共有します。

失敗①:コードを全く理解せずに進める

最も多い失敗パターンです。AIが生成したコードを「動いたからOK」と、中身を一切確認せずに積み重ねていくケース。

何が起きるか:

  • セキュリティの脆弱性(SQLインジェクション、XSS等)が埋め込まれる
  • 不要なライブラリが大量にインストールされ、バンドルサイズが肥大化
  • 同じ処理が複数箇所にコピペされ、修正時に変更漏れが発生
  • 問題が起きた時に原因を特定できず、プロジェクトが詰む

対策:コードを「完璧に」理解する必要はありません。でも、「何のファイルがあって、各ファイルが大まかに何をしているか」は把握しておくべきです。これがバイブコーディングとただの丸投げの境界線です。

失敗②:最初から大きく作ろうとする

「AIが作ってくれるから」と、最初から多機能なアプリを作ろうとするケース。先述の通り、5画面以上を目指した人のリリース率は23%です。

対策:MVP(Minimum Viable Product / 最小限の実用的プロダクト)を意識してください。「この1機能だけでも、誰かの役に立つか?」を基準に、最初のリリース範囲を決めましょう。

失敗③:プロンプト(指示)が曖昧

「いい感じのアプリを作って」「もっときれいにして」のような曖昧な指示を繰り返すケース。AIは超優秀なアシスタントですが、エスパーではありません。

対策:ステップ3で解説した「機能要件・技術要件・デザイン」の3ブロック構造で指示を出す習慣をつけましょう。

失敗④:AIの出力を100%信用する

AIは自信満々に間違ったコードを生成することがあります。特に以下のケースで注意が必要です:

  • 存在しないAPIやライブラリを使おうとする(ハルシネーション)
  • 古いバージョンの書き方をする(学習データが最新でない場合)
  • セキュリティ的に問題のあるコードを生成する

対策:AIの出力は「提案」であり「正解」ではありません。最低限、エラーなく動くことの確認と、入力バリデーション・認証周りのコードは自分の目で確認しましょう。

失敗⑤:「作れる」と「使われる」を混同する

これが最も本質的な失敗です。バイブコーディングによって「アプリを作る」ハードルは劇的に下がりました。しかし、「ユーザーに使われるプロダクトを作る」ハードルは変わっていません。

使われるプロダクトに必要なのは:

  • 課題発見力:誰の、どんな課題を解決するのか?
  • UI/UXの感覚:使いやすく、わかりやすいデザイン
  • マーケティング:作った後に、どうやってユーザーに届けるか?
  • 継続的な改善:フィードバックを受けて、改善し続ける姿勢

コーディングはプロダクト開発の工程の一部に過ぎません。バイブコーディングはその一部を効率化してくれますが、プロダクト全体の成功には上記のスキルが不可欠です。

AI時代こそプログラミングの基礎が重要な5つの理由

「バイブコーディングがあれば、プログラミングを学ぶ必要はないのでは?」——この質問はShiftBの相談会で最も多く聞かれます。僕の答えは「半分正しく、半分間違い」です。

理由①:AIの出力を「レビュー」する力が必要

AIが生成したコードが正しいかどうかを判断するには、プログラミングの基礎知識が必要です。これは、翻訳AIの出力を確認するのに元の言語の知識が必要なのと同じです。

「全部AIに任せればいい」と思うかもしれませんが、AIにAIの出力をチェックさせると、同じ間違いを繰り返すことがあります。最終的な品質チェックは、人間の目が必要です。

理由②:要件を「正しく分解」するには技術理解が必要

「ログイン機能を作って」という一言で伝わるのは、裏側で何が必要かを知っている人だけです。セッション管理、パスワードハッシュ化、CSRF対策、OAuth連携......。これらを知らなければ、「動くけど危険なログイン機能」が出来上がります。

理由③:デバッグ力はAIでは代替できない

AIはエラーメッセージを投げれば修正案を出してくれます。しかし、「なぜそのエラーが起きたのか」を理解せずに修正を繰り返すと、別の箇所で新たなバグが発生する「モグラ叩き」状態に陥ります。

プログラミングの基礎があれば、エラーの原因を自分で推測し、AIにより的確な質問ができます。

理由④:パフォーマンスとセキュリティは知識で守る

AIが生成したコードは「動く」ことが保証されていますが、「速い」「安全」であることは保証されていません。N+1クエリ問題、メモリリーク、XSS脆弱性——これらを検知するには、基礎知識が必要です。

理由⑤:AIツール自体の進化に対応する力

AIコーディングツールは急速に進化しています。新しいツールが出るたびにゼロから学び直すのではなく、プログラミングの基礎を理解していれば、どのツールが登場しても適応できます。基礎知識は、変化の激しいAI時代における最強の「土台」です。

バイブコーディング × 個人開発の可能性

ここまでバイブコーディングの良い面も課題も見てきました。では、バイブコーディングは具体的にどんな場面で最大の威力を発揮するのか?——それは個人開発です。

個人開発者にとってのゲームチェンジャー

従来、一人でWebサービスを作るには、フロントエンド・バックエンド・データベース・インフラのすべてを理解する必要がありました。これが参入障壁となり、多くの「作りたい」が「作れない」で終わっていました。

バイブコーディングは、この障壁を大幅に下げます。特に以下の場面で威力を発揮します:

  • プロトタイプの高速作成:アイデアを1日で動くプロトタイプにできる
  • 不慣れな技術の補完:フロントエンドは得意だけどバックエンドが苦手、という場合にAIが苦手領域をカバー
  • 反復作業の自動化:CRUD操作やフォームバリデーションなど、定型的なコードをAIに任せて、差別化の部分に集中

実際の開発速度の変化

僕の実体験として、バイブコーディング導入前後での開発速度の変化を共有します。

作業内容導入前導入後短縮率
LPの作成(1ページ)4〜6時間1〜2時間約70%短縮
CRUD機能の実装3〜4時間30分〜1時間約80%短縮
バグ修正30分〜2時間5分〜30分約75%短縮
新技術のキャッチアップ数日数時間約80%短縮
テストコードの作成2〜3時間30分約80%短縮

特に「CRUD機能の実装」と「テストコード作成」の短縮率が顕著です。これらは定型的な作業なので、AIが最も得意とする領域です。一方で、「ユーザーが本当に求めている機能は何か」を考える時間は、AI導入前と変わっていません。むしろ、コーディングの時間が減った分、考える時間に使えるようになったのが最大のメリットです。

よくある質問(FAQ)

Q. プログラミング完全未経験でもバイブコーディングはできますか?

はい、始めること自体は可能です。ただし、AIの出力を全く理解できない状態で進めると、品質の低いプロダクトが出来上がるリスクがあります。最低限、HTML/CSS/JavaScriptの基礎(1〜2週間程度)を学んでからバイブコーディングに入ることを強く推奨します。

Q. バイブコーディングで作ったアプリで収益化できますか?

はい、可能です。ShiftBの受講生にも、バイブコーディングで作ったWebサービスで月数万円の収益を上げている方がいます。ただし、収益化にはプロダクトの品質だけでなく、マーケティングやカスタマーサポートも必要です。

Q. バイブコーディングはいつまで使えますか?廃れませんか?

バイブコーディングという「AIに自然言語で指示してソフトウェアを作る」というアプローチ自体は、廃れるどころかさらに進化していきます。ツールは変わるかもしれませんが、「人間が意図を伝え、AIが実装する」という分業構造は定着しつつあります。

Q. Claude CodeとCursor、両方使うべきですか?

最初はどちらか1つに絞ってください。両方使うと学習コストが分散します。慣れてきたら、「設計・大きな実装はClaude Code、細かい修正・レビューはCursor」と使い分けるのが理想的です。

Q. バイブコーディングを学ぶのに独学とスクール、どちらがいいですか?

バイブコーディング自体はツールの使い方なので独学でも始められます。しかし、「使われるプロダクトを作る」ためには、課題発見・設計・UI/UX・マーケティングなど、コーディング以外のスキルも必要です。これらは独学では身につきにくく、メンターやコミュニティの存在が大きな差を生みます。

まとめ——バイブコーディングは「手段」、プロダクト思考が「目的」

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • バイブコーディングは、AIに自然言語で指示してコードを生成する新しい開発手法。2026年現在、開発の主流になりつつある
  • おすすめツールはClaude Code(自律型・ターミナル派)とCursor(エディタ型・GUI派)
  • 始め方は「ツール導入→小さく作る→構造的に指示→対話しながら開発→デプロイ」の5ステップ
  • 5つの落とし穴(コード無理解・スコープ肥大・曖昧な指示・過信・作れる≠使われる)に注意
  • AI時代こそプログラミングの基礎が、レビュー力・設計力・デバッグ力として活きる
  • バイブコーディングは「手段」であり、プロダクト思考こそが価値を生む

バイブコーディングは、開発者にとってのゲームチェンジャーです。しかし、それはあくまでも「手段」に過ぎません。大切なのは、誰のどんな課題を解決するプロダクトを作るかというプロダクト思考です。

ShiftBでは、AI駆動開発の技術だけでなく、課題発見からプロダクト設計、リリース、収益化までを一貫して学べるカリキュラムを用意しています。バイブコーディングを武器に、あなたのアイデアを「使われるプロダクト」に変えてみませんか?

AUTHOR

立川修平(ぶべ)

立川修平(ぶべ)

ShiftB 校長 / bubekichi inc. 代表

ShiftBを運営する株式会社bubekichiの代表。経理系SaaSの企業でエンジニアを経験後、独立・起業。複数スタートアップでリードエンジニアを務めながら、SNS発信がきっかけで2024年にShiftBを立ち上げる。現在は自社サービスも複数展開中。

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